2011年07月10日
フワイの日に見るタイ人の人生観
その日は、多くのタイ人が心待ちにしている、恒例の毎月1日の「フワイ」(宝くじ)の抽選日でした。
我が家は、義母の「フワイ」販売での莫大な借金を背負って日本に出稼ぎに行った主人が、その悪因である、「フワイ」を嫌っているのと、私自身も、賭け事が嫌いで、そういう他力本願の生き方が好きでないので、毎月皆が心待ちにしている、1日と16日も普段と全く変わらない日々を送っているのですが、多くのタイ人にとって、この日は朝からそわそわした変な雰囲気が漂っています。
したがって、この2日は、店の客入りも悪く(皆、仕事どころではない・・・)、暇な日が多いのですが、その日は、何故か開店してすぐに、「バッテリーが上がってしまって困っているので、見に来て欲しい・・」という依頼があり、主人は朝ごはんも食べないまま、市内にある、その依頼客の自宅に出張サービスをすることになりました。
一度目は、様子を見に、そして、バッテリーの交換が必要だということになり、また交換しに出掛けました。
そうして、しばらくして帰ってきた主人が、慌てた顔で、近所の義姉に聞こえるくらいの大声で叫んでいました。
「いや~、まいったまいった。バッテリーの交換してたら、犬におしっこ掛けられたよ~!困った大変だ・・・。」
確かに、主人のズボンの端が少し濡れたように変色していました。
でも、何でそんなに大騒ぎしているのか、私には状況がいまいち理解出来ません。
それならさっさと、シャワーでも浴びて、ズボンを履き替えに行けばいいのに・・・・。
すると、主人がまた、「いや~。大変なことだ。これからお寺に行って来なくちゃ。」
それに応えるように、隣で聞いていたらしい隣人のウワンが、
「そうだね、でも、お寺でルアンポーの聖水を掛けてもらって、お祓いすれば大丈夫だよ。」
二人の会話を怪訝な顔で聞いていた私に、主人が、
「『犬におしっこを掛けられる』っていうのは、タイではとても不吉なことなんだ。だから、お寺に行ってお祓いしてもらうんだ。」
ということだそうで、その後朝ごはんもそこそこに、急いでお寺に出掛けて行きました。
*******************************************
1時間くらいして帰って来た主人に聞くと、やはり、ナムオンという聖水を頭の上に振りかけてもらい、お祓いをしたそうです。
そして、そのお祓いの後に、しばらくぶりだったので、そのお坊様といろいろな話などをして来たらしいのですが、その中で、
「いつも、フワイの当選番号などを夢に見るのだが、その夢に出る数字というのは、数字がそのまま出るのではなく、何かの暗示のように、その数字を連想させるような形で出てくる」のだそうで、
「今回の夢は、男性器と女性器が互いに合体している夢」だったそうで、それを信者たちに話すと、信者たちが自分で連想したり、その暗示を読んだりして、フワイの番号を考えるのだそうです。
今回の場合、ちょっと下ネタのようで書きにくいのですが、徳の高いお坊様が言われたことなので、そのまま書きます。
タイ語の俗語で男性器は、「ハム」と言い、女性器は「ヒー」というので、二つの言葉の頭に来る文字が「ห」であることから、「ห」の付く数字が予想されたわけですが、タイ数字の1から10まででこの字が付くのは、普通に考えると、「ห้า=5」「หก=6」の二つですが、実はもう一つあって、発音は「ヌン」ですが、頭に「ห」が付くのがあって、それが「หนึ่ง=1」となり、3文字の候補が出たわけです。
大抵、こういうフワイの予想桁は2桁で、正規に売っている全桁のロッタリーの並び全てを予想するわけではありません。
庶民の宝くじなのです。
そして、主人はもちろん買わないのですが、その日に出た当たり番号は、「51」だったそうで、さすがというか、これで毎回解読出来たら、「フワイ長者も夢ではない」と思わせる結果でした。
主人が、「惜しい!当たったのに・・・。」と冗談で言っていましたが、我が家は、そのお坊様のことは信じていますが、宝くじに関しては、買う気がないので、当たるはずもありません。
こういう、宝くじの予想を得意とするお坊様は各地にいて、それで有名なお寺もあるそうです。
この宝くじに日々の楽しみを見出しているタイ人を見るにつけ、この国の人は他力本願で生きることを幸せとするのだな・・とつくづく感じます。
自分の努力やその達成感にやりがいや幸せを感じる我々とは、根本的に違う・・ということを、こういう日常のひとコマに、思い知らされます。

裏ブログ?
イサーンで暮らす我が家の子供たちとの生活に重点を置いた、姉妹ブログ 『子供に学ぶタイ語』 http://lawan.namjai.cc/ も併せてお楽しみください。
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タイに関わる女性たちが運営するコラボブログ
『 おうちでPetitぷちTHAILAND』にも参加しています。
(http://petitthai.namjai.cc/)
より深い、タイ人、イサーンへの理解を願って・・・・ランキングに参加しています。


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我が家は、義母の「フワイ」販売での莫大な借金を背負って日本に出稼ぎに行った主人が、その悪因である、「フワイ」を嫌っているのと、私自身も、賭け事が嫌いで、そういう他力本願の生き方が好きでないので、毎月皆が心待ちにしている、1日と16日も普段と全く変わらない日々を送っているのですが、多くのタイ人にとって、この日は朝からそわそわした変な雰囲気が漂っています。
したがって、この2日は、店の客入りも悪く(皆、仕事どころではない・・・)、暇な日が多いのですが、その日は、何故か開店してすぐに、「バッテリーが上がってしまって困っているので、見に来て欲しい・・」という依頼があり、主人は朝ごはんも食べないまま、市内にある、その依頼客の自宅に出張サービスをすることになりました。
一度目は、様子を見に、そして、バッテリーの交換が必要だということになり、また交換しに出掛けました。
そうして、しばらくして帰ってきた主人が、慌てた顔で、近所の義姉に聞こえるくらいの大声で叫んでいました。
「いや~、まいったまいった。バッテリーの交換してたら、犬におしっこ掛けられたよ~!困った大変だ・・・。」
確かに、主人のズボンの端が少し濡れたように変色していました。
でも、何でそんなに大騒ぎしているのか、私には状況がいまいち理解出来ません。
それならさっさと、シャワーでも浴びて、ズボンを履き替えに行けばいいのに・・・・。
すると、主人がまた、「いや~。大変なことだ。これからお寺に行って来なくちゃ。」
それに応えるように、隣で聞いていたらしい隣人のウワンが、
「そうだね、でも、お寺でルアンポーの聖水を掛けてもらって、お祓いすれば大丈夫だよ。」
二人の会話を怪訝な顔で聞いていた私に、主人が、
「『犬におしっこを掛けられる』っていうのは、タイではとても不吉なことなんだ。だから、お寺に行ってお祓いしてもらうんだ。」
ということだそうで、その後朝ごはんもそこそこに、急いでお寺に出掛けて行きました。
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1時間くらいして帰って来た主人に聞くと、やはり、ナムオンという聖水を頭の上に振りかけてもらい、お祓いをしたそうです。
そして、そのお祓いの後に、しばらくぶりだったので、そのお坊様といろいろな話などをして来たらしいのですが、その中で、
「いつも、フワイの当選番号などを夢に見るのだが、その夢に出る数字というのは、数字がそのまま出るのではなく、何かの暗示のように、その数字を連想させるような形で出てくる」のだそうで、
「今回の夢は、男性器と女性器が互いに合体している夢」だったそうで、それを信者たちに話すと、信者たちが自分で連想したり、その暗示を読んだりして、フワイの番号を考えるのだそうです。
今回の場合、ちょっと下ネタのようで書きにくいのですが、徳の高いお坊様が言われたことなので、そのまま書きます。
タイ語の俗語で男性器は、「ハム」と言い、女性器は「ヒー」というので、二つの言葉の頭に来る文字が「ห」であることから、「ห」の付く数字が予想されたわけですが、タイ数字の1から10まででこの字が付くのは、普通に考えると、「ห้า=5」「หก=6」の二つですが、実はもう一つあって、発音は「ヌン」ですが、頭に「ห」が付くのがあって、それが「หนึ่ง=1」となり、3文字の候補が出たわけです。
大抵、こういうフワイの予想桁は2桁で、正規に売っている全桁のロッタリーの並び全てを予想するわけではありません。
庶民の宝くじなのです。
そして、主人はもちろん買わないのですが、その日に出た当たり番号は、「51」だったそうで、さすがというか、これで毎回解読出来たら、「フワイ長者も夢ではない」と思わせる結果でした。
主人が、「惜しい!当たったのに・・・。」と冗談で言っていましたが、我が家は、そのお坊様のことは信じていますが、宝くじに関しては、買う気がないので、当たるはずもありません。
こういう、宝くじの予想を得意とするお坊様は各地にいて、それで有名なお寺もあるそうです。
この宝くじに日々の楽しみを見出しているタイ人を見るにつけ、この国の人は他力本願で生きることを幸せとするのだな・・とつくづく感じます。
自分の努力やその達成感にやりがいや幸せを感じる我々とは、根本的に違う・・ということを、こういう日常のひとコマに、思い知らされます。
裏ブログ?
イサーンで暮らす我が家の子供たちとの生活に重点を置いた、姉妹ブログ 『子供に学ぶタイ語』 http://lawan.namjai.cc/ も併せてお楽しみください。
リレーブログ
タイに関わる女性たちが運営するコラボブログ
『 おうちでPetitぷちTHAILAND』にも参加しています。
(http://petitthai.namjai.cc/)
より深い、タイ人、イサーンへの理解を願って・・・・ランキングに参加しています。


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Posted by バットニャオ at 01:36│Comments(11)
│タイの常識
この記事へのコメント
なるほど。パトニャオ様のブログを拝読するにつけ、タイが理想郷のように思えてきます。
パトニャオ様は、悪い点を指摘していておられるようでいて、実は物凄い共感と愛情をもって書いておられるので、ますますタイへの憧れ
がかきたてられます。
ここで、またまた私事になりますが、すべては自助努力・自己責任だと自分を叱咤して疾走してきました。でも、もっと周りに甘え、世間に甘え、運命の神に甘えた方が周りも自分も「楽だった」のではないかと思い返す、この頃です。
早く仕事を打ち止めにして、タイをゆっくり回ってみたいです。でも...
パトニャオ様は、悪い点を指摘していておられるようでいて、実は物凄い共感と愛情をもって書いておられるので、ますますタイへの憧れ
がかきたてられます。
ここで、またまた私事になりますが、すべては自助努力・自己責任だと自分を叱咤して疾走してきました。でも、もっと周りに甘え、世間に甘え、運命の神に甘えた方が周りも自分も「楽だった」のではないかと思い返す、この頃です。
早く仕事を打ち止めにして、タイをゆっくり回ってみたいです。でも...
Posted by p_tak at 2011年07月10日 11:26
今日は。 参考意見としてお聞きください。
「他力本願」について。(「他力」五木寛之著書 52頁から引用)
『〈他力本願〉とは、安易な〈他人依存〉とは根本的にちがいます。国家や、憲法や、政府や.病院や、学校や、その他すべてに頼る事を捨てるところから発する、真の自力の確信こそ、〈他力本願〉の姿です。
そして、その自力の勇気をもたらしてくれる見えない力が、〈他力〉であり、大きな宇宙の生命力である〈本願〉だと、私はいつからか感じるようになりました。』
と書いていますように、本来「他力」というのは、世間一般が言っている使用しています意味合いとは、仏教の教え的には少々意味が違うのではないかと思います。
「他力本願」について。(「他力」五木寛之著書 52頁から引用)
『〈他力本願〉とは、安易な〈他人依存〉とは根本的にちがいます。国家や、憲法や、政府や.病院や、学校や、その他すべてに頼る事を捨てるところから発する、真の自力の確信こそ、〈他力本願〉の姿です。
そして、その自力の勇気をもたらしてくれる見えない力が、〈他力〉であり、大きな宇宙の生命力である〈本願〉だと、私はいつからか感じるようになりました。』
と書いていますように、本来「他力」というのは、世間一般が言っている使用しています意味合いとは、仏教の教え的には少々意味が違うのではないかと思います。
Posted by 阿羅漢 at 2011年07月10日 16:25
★ 犬におしっこをかけられること自体珍しいですよね?
それにしても坊さんはそういうことを考えているのですか。
邪念だらけの気がします。
それにしても坊さんはそういうことを考えているのですか。
邪念だらけの気がします。
Posted by ピヤポン at 2011年07月11日 05:43
「徳の高いお坊さん」=宝くじの当選確率が高い...というのはなんかやっぱり変ですよね~。おまけに見ている夢が(笑)。まあ、そういう夢を見ても、宝くじに結びつけるあたりが、修行の賜物??
工場とかでもありますね、宝くじ当選番号発表の日の一騒ぎは。なぜか休憩時間でもないのに、発表後すぐに情報をみんなが知っていて「誰が当たった」「誰が外れた」とか毎回のことです。
私も玉には買うのですが、詩も二桁で手堅く(?)設けようとするタイ人たちとちがって、必ず1等を狙っているので、なかなか当たりません(笑)。
工場とかでもありますね、宝くじ当選番号発表の日の一騒ぎは。なぜか休憩時間でもないのに、発表後すぐに情報をみんなが知っていて「誰が当たった」「誰が外れた」とか毎回のことです。
私も玉には買うのですが、詩も二桁で手堅く(?)設けようとするタイ人たちとちがって、必ず1等を狙っているので、なかなか当たりません(笑)。
Posted by NAPPY at 2011年07月11日 08:04
宝くじ好きですよね。タイ人は!
私も友達と一緒に歩いてると、「買ってくれ!」とよく言われました。
私は当選日には日本に帰国なので、結果は未だに知りませんが!
一枚買っても当たる確立はゼロに近いのに、懲りずにいつもお金を捨てている友に呆れていました。
宝くじでもうけて、借金返せと言いたいですが! これこそ夢でしょう!
私も友達と一緒に歩いてると、「買ってくれ!」とよく言われました。
私は当選日には日本に帰国なので、結果は未だに知りませんが!
一枚買っても当たる確立はゼロに近いのに、懲りずにいつもお金を捨てている友に呆れていました。
宝くじでもうけて、借金返せと言いたいですが! これこそ夢でしょう!
Posted by チャンドラ at 2011年07月11日 18:18
テスト
コメントが反映されていないのでテストします。
コメントが反映されていないのでテストします。
Posted by YOSHIKI at 2011年07月12日 23:51
こんばんは。
数日前、書き込みしたコメントが反映されていたかったので再度
書き込み致します。
管理人様のブログは毎回、拝読しています。
在タイの者にとってはとても為になるサイト、イサーン出身の妻を持つ
当方にとっては激しく共感するところがあります。
タイ人って借金するのがほんと好きですよね、。
数日前、書き込みしたコメントが反映されていたかったので再度
書き込み致します。
管理人様のブログは毎回、拝読しています。
在タイの者にとってはとても為になるサイト、イサーン出身の妻を持つ
当方にとっては激しく共感するところがあります。
タイ人って借金するのがほんと好きですよね、。
Posted by YOSHIKI at 2011年07月13日 00:03
他力本願、まさにその通りですね。
私も信じてはいませんが、
タイ人の方への言い訳によく使わせてもらっています。
何か言いにくい事があると
「これはタンブンにいっていないからだな」
と冗談で言うのですが、
どんな言い訳よりも、この一言がタイ人の方には
納得してもらえます(^^)
私も信じてはいませんが、
タイ人の方への言い訳によく使わせてもらっています。
何か言いにくい事があると
「これはタンブンにいっていないからだな」
と冗談で言うのですが、
どんな言い訳よりも、この一言がタイ人の方には
納得してもらえます(^^)
Posted by ウチャラポーン at 2011年07月13日 23:18
ナコンナヨックのお寺では水に蝋燭をたらして出来た形でロッタリー(宝くじ?)を占っていましたよ。それがその寺の売り。
タイに長く(私は7年)住んでいると、タイが天国とは思えないです。
自分さえ良ければ、
物事の準備をしない、
ルールも何も守らない、我先に、、
借金するのは、元々返す心算も無いから平気
とか、色々思います。だから、ブログ主に共感します。
昨夕頭に来たこと、、、
高速道路が大渋滞して、1時間で帰る所に3時間掛かった。
その理由は、道路の分岐点で分岐する車が我先に分岐しようと、追い越し車線まで埋め尽くしているので、分岐しない車も全て通れなくなり大渋滞。
馬鹿猿ドモが、、、。
タイに長く(私は7年)住んでいると、タイが天国とは思えないです。
自分さえ良ければ、
物事の準備をしない、
ルールも何も守らない、我先に、、
借金するのは、元々返す心算も無いから平気
とか、色々思います。だから、ブログ主に共感します。
昨夕頭に来たこと、、、
高速道路が大渋滞して、1時間で帰る所に3時間掛かった。
その理由は、道路の分岐点で分岐する車が我先に分岐しようと、追い越し車線まで埋め尽くしているので、分岐しない車も全て通れなくなり大渋滞。
馬鹿猿ドモが、、、。
Posted by ms at 2011年07月15日 16:19
1日と16日、あまり気にせず暮らしてましたが、これから村の人の変化に注目してみようかなぁ。変わった姿や会話が見られるかもしれないです。
くじであたったお金は所詮 ありがたみなくすぐに飛んでしまうものですよね。
一生懸命は働いて稼ぐお金こそにありがたみがあり、価値があるんです。
なので 子供らもいずれ見る光景だとは思いますが、興味をもってほしくないので、かけごと禁止と教えています。
犬におしっこをかけられたので 清めにとお寺へ行くご主人・・・
お寺という神聖な場で僧から
下ネタを真剣に聞くタイ人の姿・・・おもしろい日常ですね。
くじであたったお金は所詮 ありがたみなくすぐに飛んでしまうものですよね。
一生懸命は働いて稼ぐお金こそにありがたみがあり、価値があるんです。
なので 子供らもいずれ見る光景だとは思いますが、興味をもってほしくないので、かけごと禁止と教えています。
犬におしっこをかけられたので 清めにとお寺へ行くご主人・・・
お寺という神聖な場で僧から
下ネタを真剣に聞くタイ人の姿・・・おもしろい日常ですね。
Posted by まき at 2011年07月19日 14:49
このブログおもしろいっすねー。
Posted by きき at 2011年12月27日 04:34