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ナムジャイブログ

2013年07月18日

今年もビザ更新。

 今年4月から5月の長期休暇中に、4年ぶりの帰国を終え、その回顧記事をもうカオパンサーに入ろうとしている、今頃になって書いている。
 しかも、まだその記事が日本入国を済ませていない程進んでいないのであるが、ここで毎年恒例の、これから先後何回更新するのかわからない、ビザの期限日が明日18日に迫り、先週の10日にその更新に行って来たので、そのときのことを少し書いておこうかと思った。


 さて、昨年は確か『ビザ更新料の理由』と言うタイトルで、以前は500バーツと言う区切りのいい数字だったビザの更新料が、数年前にぐんと値上げされ1,900バーツになったが、その数字が「何故2,000バーツではなく、1,900なのか?」と言う内容で書いた。

 
 それを思い出してみると、昨年までの私と今年の私が少し変わった感じがしたので、こうして書き記したくなったのだ。


 昨年までの私は、この1,900バーツのお釣を、あれこれ因縁を付けながら、自分の懐に仕舞おうと画策しているタイ入管職員の不正に拘っていた。

 やはり、日本人的な感覚からは、公務員の汚職なんて許せない…と言う気持ちがあったように思う。
帰り道、ついその事を遠回しに愚痴って、主人の怒りを買ったものだった。
 「せっかく、処理が終わったんだから、100バーツくらいでグダグダ言うな!俺は、次の受け取りのときには、手土産にサイクロークを買って行こうと思っているのに!」と言うのが、主人のいい分だった。




 そうして、今年のビザ更新。

 例年の通り、コンケーンの入管事務所に入って行くと、昨年、お釣を待っている私に、話をはぐらかして、どうしてもその100バーツを返そうとしなかったオジさん職員の姿は、今年はなかった。

 受付のお姉さんは見た顔である、確かターリーにいたような…。
昨年オジさんが座っていた中央のカウンターには、確か、数年前はコラートの入管にいて、昨年からここに来た、30代後半くらいの職員。
コラートのときは何度も顔を合わせているので、タイ人の顔をほとんど覚えない私でも見覚えがある。

 そして、そこに呼ばれるかと思いきや、一番入り口に近いカウンターが先に空いた。

 その職員は、初めて見る顔だ…と思う。

 タイ人にアフリカ系のハーフを掛け合わせたような顔立ちの職員だった。

 
 今年は、毎年変わる入管の必要書類のいい加減さから、毎年時間を喰って主人の怒りを買うので、今年は昨年貰って来た必要書類一覧を見て、あらかじめ必要書類を完全に準備して行った。


 コピーもしっかり2部ずつ撮り、家族の写真は長男がコラートの大学から帰って来る土日に、家族揃って店の前で撮影。
確か3枚と書いてあったが、念のため角度や場所を変えて5枚撮り、それぞれを2部ずつプリントして持参。

 それぞれの書類のコピーにもすべて自筆サインを書いておき、なるべく入管での時間が省けるようにした。


 ところが…。

 完全に用意したはずの書類の中で、「結婚登記簿」と言うのが、私たちの認識では、外務省発行の「家族関係証明書」で代用と言うか、私たちのタイ語での結婚証明はそれしかない…と思っていたのだ。

 もともと日本で籍を入れ、それをタイの実家の市役所に籍入れしようとしたところ、田舎の職員がゴネタので、主人はバンコクに飛んで帰り、外務省に行って「日本の戸籍を証明する」家族関係証明書のようなものを作成して帰って来たのだ。


 それ以来、外務省の職員のアドバイスか、大事にパウチしたその紙切れを2部、主人と私用に用意して、色々な証明に使って来た。
そのため、主人もそれが結婚証明になると思って疑わなかったのだ。

 
 ところが、今回はこれで引っ掛かった。

 そのアフリカハーフ似の職員が、「これは決められた書式とは違うから、これだけではダメだ。日本の証明書はないのか?それを提出するように。」と言う。

 そして、主人が明日ですか…?
と少し渋っていると、

 「そうだな、ここまで来るのに遠かっただろう。チャイヤプムからガソリン代いくらくらい掛かった?」

 主人が、「1,000バーツくらいです。」と言うと、

 その職員はニヤッと笑って、「それは大変だな。そうだ、FAXで送ってもいいぞ。ガソリン代1,000バーツ払ったと思えば、来なくてもいいんだから、その方がいいだろう。」


 私は、このやり取りを聞いていて、何となく「ああ、賄賂要求してるんだな…。」と思ったが、何だかそれはもうタイ人に取っては当たり前の潤滑油なんだな…と言う気もして来て、その賄賂要求に昨年のように、怒りどころか、何の感情も湧かなかった。

 ただ、まあこれで済めばそれでいいのかも…と言う、他人事のような感覚になっている自分がいた。

 
 公務員至上主義のタイで、ここで権力を持つのは、外国人の私たちではなく、入管職員。

 つまり、入管職員がクロと言えばクロ。こっちがどう正当性を意見してもシロにはならないのだ。

 ここで、そういう無駄な時間を費やしても仕方がない。
 
 主人に言わせれば、もし明日出直せと言われれば、結局そのガソリン代と無駄な時間をダブルで喰う事になる。
 
 確かに、本来払わなくてもいい1,000バーツを払うのは悔しくなくもないが、それに反論して楯突いたところで、無効の反感を買っては、こちらのビザまで危ない。

 滞在許可のビザがなければ、堂々とタイにはいられない。別に好きでいる訳ではないが、我が子4人が立派に成長するまでは、何があってもタイに残らなければならない。


 どう見ても、ここで余計な波を立ててはこちらの形勢が悪い。


 結局、その話の流れでビザの更新手数料を払う際に、主人はさっと3,000バーツをその職員に渡した。

 そしてその職員も、さっと数えると「はい、ちょうどですね。」とにこやかに笑って応えた。

 それを横目に見ていた私の心の中で、「ちょうどかよ…。」と言う言葉が、独り言のようにこだました。


 
 タイに住んで11年目、ようやくタイに対する理解が深くなると同時に、眼光には諦めの色が増すのを自覚した出来事だった。







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Posted by バットニャオ at 00:29│Comments(11)タイの常識
この記事へのコメント
パットニャオさん。いろいろ大変ですね。我々ロングステイヤーはタイ国に「住まわせてもらっている」ので、タイ側の意向に沿わないと”出てけ!帰れ!”と言われても仕方ないが、貴女みたいに結婚している人はねえ・・・。もっと簡単にしていって欲しいですね。 さて、現在チェンマイ地区では「ロングステイビザの期限延伸と90日届けの1年化」を要望し、商工会議所や国際財団が政府に働きかけを始めました。来年からなどという事はないでしょうが、少しづつ改善の動きが出てきましたから、付随して貴女のようなビザも朗報が期待できますから、息長く、頭にこないで 見守っていきましょうね。
Posted by GJOEY at 2013年07月18日 01:14
GJOEYさんの情報が本当ならば有り難いです。
子供がいても優遇無しですからね。さらに離婚すると死人に鞭打つような仕打ちが待ってるんですよね。うまく乗り切らないと子供と引き裂かれますから大変です。

話は飛びますが、ご存じの通り、外国人は土地が持てませんから、不動産を所有してる場合は、会社を立ち上げるしかありません。その会社もタイ人が51%と言いますが、もう一人役員が必要なので、外国人所有率は実質40%を下回ります。それなのに役員に外国人を含むというだけで、入国管理局の調査職員が5人ほど現れて、一人頭1万バーツを要求したりします。
税金制度が曖昧な国なので、賄賂が潤滑油として機能してるという話も聞きましたが、まあ、道路に税金払ったと思って従うしかありません。
Posted by muga at 2013年07月18日 12:47
タイはタイ変な国ですね~~。
それぞれのレベルにそれぞれの要求が有って、全て満たさないと何処で滞って居るかも解らず、祝賀パーティーに招待されて、お土産渡して、会場代も全部こちらが払って、こちらが有り難うございました。
最初の内は、目がテンに成りましたが、その国にはその国の遣り方が有って、その国の人には、全然不思議じゃない。その内面倒になって、本国にも報告しなくなりますから、交替の人は、運が悪ければ、経験が引き継ぎできませんから、又初めから遣り直し。
でもまあ、呑気と言えば呑気な人が多い。
Posted by ハシビロコウ at 2013年07月18日 20:36
いやー、拝読していて引きずり込まれました。何回も申し上げますが、筆力には感嘆。そして、今回のものを拝読して、ご主人のことがすっかり好きになりました。
Posted by P-tak  at 2013年07月18日 21:36
タイで厭な思いをする事は日本よりも遥かに多いですが、私の場合、そのNo1はイミグレーション、No2は警察、No3はタビアンバーン等を管理する役所ではないかなと思います。

現在のところ1年更新の年金ビザ書き換えでは、それほど厭な思いはしてませんが、昔ビザランをしていたときの対応は、今でも忘れられません。
チェンコーンでタイ出国時300バーツを要求され、説明を求めるとパスポートを窓口から地面に投げ捨てられました。
期限の日なので、どうしてもその日に出国せざるを得ず、係員に「コートー」を繰り返し、何とか出国した事があります。

私は、何も悪いことをしていないのに、プライドをズタズタにされた上、土下座同様の、この仕打ちを、絶対に、死んでも?生涯忘れる事はありません。
今までも役所やイミグレで自分から世話になったと思ったときは、些少ですがお礼をしていましたが、納得のいかない不正な金額を請求された時は、必ず説明を求めました。
その、殆どが係員との間にトラブルが生じていました。
バンコクのイミグレでは殆どありませんが、地方のイミグレほどモラルの低さが際立ちます。

自分の国ではないのに、正義を振りかざしても馬鹿丸出しになりますが、そういう事件の後、どういう気持ちで自分を納得させるかが問題になります。
イソップのすっぱい葡萄のように、屁理屈でも自分の心を安定させないと、何時かは精神的に破綻する時が来る筈です。
私の場合、「この国は上から下まで腐っている、それは、アイツが悪いからだ」と、何か問題が生じた時、心の奥でつぶやきます。
そして同時に、「この国には悪い奴は多いが、良い人も多い」、「今日はたまたま、ゴキブリ以下のウジ虫タイ人に当たってしまった」とつぶやきます。

日本とは全く違う風土と習慣の国に住む以上、自分がその国の習慣に合わせないと精神的に参ってしまいます。
どうやって合わせるかは、自分で決める事で、私は上記の呪文で、何とか凌いでいます。

聡明な方なので、私が心配する必要はないのですが、つい自分の愚痴を書いてしまいました。
だいぶ過激な言葉もあると思いますので、遠慮なく削除してください。
Posted by チェンライの住人 at 2013年07月19日 17:05
GJOEY さん、こんばんは!
明るい情報をありがとうございます。
良い方向に進んで行ったら、いいですね。


mugaさん、こんばんは!
そうですよね。国際結婚の場合、居住権とか滞在許可の問題も絡んで来るので、そう簡単に離婚に踏み切れない…と言う人もいるかも知れませんね。

ハシビロコウさん、こんばんは!
そうなんですよね。
もし、とても柔軟な人で、タイのやり方にすぐ慣れるなら、ちょっとした賄賂で何でも動く国なので、(主人に言わせれば、タイ女性の心も金次第だそうですから)それを上手く使えば非常に暮らしやすいのかも知れません。
が、とかく正義感を埋め込まれて来た日本人は不正とかに敏感で、つい許せない…となるので、タイで上手く生活しにくくなるのでしょうね。

p-takさん、こんばんは!
そうですか?
どの辺で主人を気に入って頂けたのか…?
とにかく、光栄です。

チェンライの住人さん、こんばんは!
削除するなんてとんでもない。
あなたの書いてくださった真実は、本来なら、こんなコメント欄ではなく、もっと大きな場所で、堂々と体験談として公表するべきことだと思います。

私も読んでいて、そのときのあなたの屈辱に非常に同感しました。
そして思わず、その事実を主人にも話して聞かせたところ、「もし、俺がその場に居合わせたら、どうしてそんな事をするのか?と喰って掛かるだろう。」「そういう事をしているから、タイはいつまで経っても発展しないんだ。」と、本気で怒りを露にしてしました。

まあ、主人のようなタイプは成人したタイ人には多いとは言えませんが、
こういう見方のタイ人もいることはいる…と言う事です。
Posted by バットニャオ at 2013年07月20日 04:21
☆ 不愉快なことが多いですね。
イーサーンの改革が必要なんでしょうけど、そこから出稼ぎに来ている人々が
日系の工場で教育されて国がよくなることを期待しましょう。
Posted by 隠密老人 at 2013年07月21日 13:24
いやーまったく私も今年 入国管理局に敗北でした。
全部二部コピーで、どだ、文句ないだろう!
って挑んで引っかかったのが、同じ結婚登記簿。
去年からこれがいる分かり保管してたのに、持参ファイルの見つけにくいとこに入っており、やんわり次の日出直し告知を受けるとこでした
そう!バットニャオサンと同じ時期に切り替えなんですよね。
毎年愚痴がかぶって同感できてすっとしますよ。

スラタニーには、ミャンマー人のろうどうが沢山いるんですが、彼らは何と!90日レポートの際お金を払ってるんです。
国が違うとそういうお金もかかるの?
って思うし、対応の仕方が違うのも毎度嫌なものを見たなという気分になります。
Posted by マキ at 2013年08月03日 19:55
隠密老人さん、こんばんは!
 本当に…。
でも、タイにいる以上、仕方ないのだと諦めるクセもつきましたね。
普通の人より、公務員の質の悪さが目立ちますね。


マキさん、こんばんは!
 まあ、国に拠っても待遇が変わるような気もしますね。
ファランには弱いような気がします。
まあ、仕方ないのですが、昨年の更新時には、ラオスだったかミャンマーだったかの労働者が、一ヶ月以上の滞在期限切れで、一日500バーツ、夫婦でその二倍の罰金。
せっかく働いたお金どころか、罰金のせいで赤字になるのでは…と心配になりました。
 マキさんは何月何日ですか?因みに私は毎年7月18日がビザ更新期限。その一週間前くらいに行くのが普通です。
Posted by バットニャオ at 2013年08月03日 22:45
初めてコメントさせていただきます。よろしくお願いします。ビザで大変御苦労されている様子が伝わってきました。私もノーンカイの入国審査で書類を少し書き間違えただけで「お前はタイに入れさせない」と捨て台詞を吐かれ謝り倒して入国させてもらった思い出が蘇ります。私は妻がコンケーンの出身で2・3年後にはコンケーンに移住する事が確実です。将来ビザ更新の際、コンケーンのイミグレで何が起きるかは分かりませんが、このブログを読んだことで覚悟が出来ました。ありがとうございました。
Posted by fire_fox009 at 2013年11月18日 13:12
初めてコメントさせていただきます。よろしくお願いします。ビザで大変御苦労されている様子が伝わってきました。私もノーンカイの入国審査で書類を少し書き間違えただけで「お前はタイに入れさせない」と捨て台詞を吐かれ謝り倒して入国させてもらった思い出が蘇ります。私は妻がコンケーンの出身で2・3年後にはコンケーンに移住する事が確実です。将来ビザ更新の際、コンケーンのイミグレで何が起きるかは分かりませんが、このブログを読んだことで覚悟が出来ました。ありがとうございました。
Posted by fire_fox009 at 2013年11月18日 13:12
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