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ナムジャイブログ

2013年08月28日

4年ぶりの帰国〜その5〜

 4年ぶりの日本での一日目の朝を迎えた…と言いたいところですが、私もタイとは違い、店を開ける必要がないのでだいぶ遅めに起きたのは、NHKの朝の連続ドラマが終わった頃でした。

 久々の日本での朝、実家の雰囲気も、空気も、私が今までタイで生活していた十数年の空白をすっかり忘れさせるような、ごく当たり前の日常を醸し出していました。

 ほぼ毎朝食卓に上る焼き魚の匂いや、日本米の炊けた香り…。
まだ、肌寒いような4月の中旬だったので、こたつにも足を入れて、母がお茶を飲む横でインスタントコーヒーに給湯ポットのお湯を注ぐ。

 そんなごく当たり前の日常の風景が、私の中にも自然に入ってきました。
多分、どれだけタイに住んでいても、実家に帰って来た途端に戻る日本人の感覚…。

 帰国一日目にして、すっかり日本の生活に馴染んでしまった感じがしました。
そして、このゆったりとした生活が、それ以後一ヶ月近く続いたのです。

 子供たちはと言うと、初日から帰国までの日々を、週末に立てた母の都合上の予定に同行する以外は、やはりこの母の実家の客間で、普段タイの家では出来ない、ゆっくりとした生活を送りました。

 特に、大学進学を控えていた長男は、普段家では、学校がなければ店の仕事をほとんど任されるので、ここぞとばかりに食事以外は部屋に籠って、持参したMacで大好きな日本のアニメ動画などを見て、有意義な高校最後の長期休暇を過ごしていました。

 長女は長女で、日本に行く事が友達の間ですっかり広まってしまったので、その子たちのお土産に初日から頭を悩ませ、また写真のリクエストも多かったので、私がどこか買い物にでも行くと、必ずお供して、写真撮影のチャンスを狙ってしました。

 長女の撮ったものは、もちろん、例のサクラの花や、神社仏閣などもありましたが、それよりも下校途中の日本の中高生や、学校でクラブ活動をしている子供たちを撮影したりしていました。

 タイは放課後のクラブ活動などがないので、とても珍しいのだとか。
それに、詰め襟やセーラー服やブレザー姿の中高生の制服姿や、坊主頭にした運動部員、自転車通学の子供などにとても興味を持って、見掛けるたびに大騒ぎしていました。


 また、次男は、前回にも書いたおばあちゃんへの特別な気配りに始まり、暇があると家の周囲をウロウロしたり、これはタイにいるときの休日でもそうなのですが、朝の洗濯物干しや庭先の草花の世話も積極的にやっていて、普段タイでは店の仕事はあまりやらないのですが、この日本滞在では、兄弟4人の中で一番の働き者だったかも知れません。


 そして、末っ子のミックは、次男が期末テストの成績で、3.9以上を取れたら買ってもいいと言う約束だった、任天堂のWiiと言うゲーム機を、今回の滞在で買おうか…と言う予定だったのですが、その前に実家の弟が自分の持っている機械を甥たちに貸してくれたので、それをほぼ一日中やっていました。

 そして、Amazonでそのゲーム機のソフトや、周辺機器を注文したのですが、タイの田舎にはない宅急便屋さんが「ピンポーン」と来ると、自分の欲しい物が運ばれて来る…と言う素敵な出来事にミックは大喜びで、この「ピンポーン」の音に似た、時計の時刻告知音が一時間ごとに鳴る度に、凄い勢いで部屋の襖を開け、玄関先まで走って出ていました。

 しかも、タイに戻った今でも、Amazonで注文すれば、あの宅急便屋さんが郵便屋さんのように、うちまで届けてくれると思い込んでしまったようで、未だに新しいゲームソフトをネットで探しては、「これAmazonで頼んで〜!」と要求して来ます。
…困ったものです。



 と、こんな状況で日本での日々が過ぎて行きました。

 次回は、こういう生活の中でも、「これ!」と言ったエピソードがいくつかあったので、その辺りから書いてみたいと思います。


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Posted by バットニャオ at 01:01│Comments(8)
この記事へのコメント
ご実家のお母さま、そして弟さま、優しい立派な方々ですね。ぼくのところはなかなかそうは参りません。

姉とその甥が来ると3日で、母は根を上げますし、ぼくとも言い合いになります。続編、楽しみです。
Posted by P-tak at 2013年08月28日 08:21
なんだか、ご実家の空気まで伝わってきました。
皆それぞれが、もう一つの故郷を満喫されたようですね。
長男君は束の間のバカンスで、羽を伸ばしましたね。
長女さんの興味の対象はナルホドーっと思わされました。
二男君は楽しいです。彼の心が伝わってきます。
末っ子君はピンポ~ンで条件反射ですか(笑)可愛いですね。

こうやって楽しめるのも、ご実家がまだしっかりと存在してるからですね。
私の生家はもうありません。年老いた母が一人で狭い公団に住んでますので、数人でゴロゴロするスペースがないのです。
子供たちにとっては、ずっと記憶に残る素晴らしい体験が出来ましたね。
Posted by muga at 2013年08月28日 09:04
人間、贅沢を言わなければ、順応性があると思います。タイ米になれてしまえば美味しいし、日本米はタイ米ともち米のあいだで、もちもちして甘くて美味しいし、両方とも美味しいです。

実家に帰られても、お母さんが居られて、日本の生活を満喫でき良かったですね。母と娘の関係でしょうか、微笑ましく感じられます。
お子さんたちも、色々と便利な日本を満喫できたと思いますが
タイに帰られて、不便を感じなければと思います。

私は帰る家はありますが、待っているのは遺影と仏壇だけです。ひとりで泊まると相手もおらず、ちょっと寂しいのですが、近くに娘一家と、泊めて貰える友人夫婦がいるので寂しいときは、そちらにお世話になります。突然の8月の帰国はお盆休み・夏休みでで皆さん家にいたので相手してもらえ、楽しく過ごせました。
Posted by カラシン at 2013年08月28日 09:45
数年ぶりでしたもんね。
楽しい思い出作りになりましたねー!

お姉ちゃんのシャッターチャンスのタイミングが
面白い。日本の学校生活や登下校の姿なんかが一番
興味あるところなんでしょうね。
お子さん四人と楽しい日本の旅の思い出が共有できて
最高ですね。
Posted by まき at 2013年08月28日 16:53
数年ぶりでしたもんね。
楽しい思い出作りになりましたねー!

お姉ちゃんのシャッターチャンスのタイミングが
面白い。日本の学校生活や登下校の姿なんかが一番
興味あるところなんでしょうね。
お子さん四人と楽しい日本の旅の思い出が共有できて
最高ですね。
Posted by まき at 2013年08月28日 16:53
お礼 有難うございます 何年振りにコメントしたら パットニャオさんの運が此の方に乗り移りました 日本の友人が夫婦で隅田川脇の牛島神社の祭りに
招待してくれました 嘘のような本当の話 この因縁一生忘れないと思います
来週末から10日間 押上のツリー 上野 錦糸町 五年振りに見て見たいです
かさねて 有難うございます
Posted by ken at 2013年08月29日 15:28
☆ タイでの生活がストレスとなっているのでしょうか。
そんな感じを受けた日本滞在ですね。
どこかに行きたいのではなく、のんびり心休まる時間でしたか。
Posted by 隠密老人 at 2013年08月30日 10:12
すっかり、ご無沙汰しているうちに帰国物語がどんどん更新されていました。
我が家は、認知13年のばあちゃんが、8月にとうとう亡くなりました。
色々とあって、なかなか読む時間がとれなくて。

パットニャオさんも「子供3人もつれて帰る実家」があるというのは、最高ですよね。
弟さんやお母さんが、お優しいのでしょうか、羨ましい限りです。
日本の地を踏むと、やはり私たちは日本人にすぐ戻りますが、それでもタイ人化している自分を「あら?」と、思うことたまにありませんか?
のんびりと日本を楽しまれたようで、ほんとに良かったですね。
Posted by チャンドラ at 2013年09月09日 17:43
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