2011年08月31日
ルーク・ラーンの為に・・・。
前回の博打人生を満喫する『遠~い親戚』のために、我が家に降りかかった災難の話は、実はまだ終わっていなかった・・・。
我が家が義母の要望で借金の肩代わりをするかたちで買うことになり、引き取ってきたトラクターを、間もなくその元持ち主の実弟が買い戻しに来たというところで話は終わっていた。
ところが、この実弟は、実兄と違い、賭博などには縁がなく、真面目に農業をしているのだが、真面目に働いているだけで、それほどまとまった財産を持っていなかった。
最初の話では、奥さんの父親を連れて来て見てもらい、その義父に少し借りられるという目論みだったようだが、義父も中々財布の紐が堅いようで、何人もの外野を伴って見には来て、長いこと相談してはいた。
ところが、その数日後、その買いたいという実弟から電話が入ったのだが、何やら、「当てにしていた義父からの援助は無理なようで、しかも、自分の家か畑を担保にした農民銀行の借り入れも来月の半ばにならないと話が進まないらしいので、それまで売らずに待っていて欲しい。」という話であった。
我が家は現金で買い取って来て、この実弟に売るのは大した利益にもならないのだから、はっきり言って、この金額なら、今すぐにでも現金で買い取って欲しいのだ。
それでなければ、この実弟を無視して、他の客に売ったほうが、少なくても3~4万は利益が出る。
この実弟に売るのは、あくまでも、彼がその実兄と同じように、義母の遠い親戚、つまりは主人とも遠~い親戚に当たるからで、彼が、最初に言ったように、
「お願いしますよ、ここはやはり親戚ということで、せっかく母が残してくれたトラクターだから、これを『ルーク・ラーン(子孫)』に残すように・・・。他人には売らないでください。」
というその請願のためである。
その話の中に出てくる、『ルーク・ラーン』という、田舎のタイ人にとっては、殺し文句とでも言うべきか、まるで水戸黄門が葵の御紋を出したように、この『ルーク・ラーン』という言葉には、余程の冷血漢でもなければ、絶対に無視出来ない不思議な威力がある。
何はどうあれ、この『ルーク・ラーン』という殺し文句を無視すると、このタイの田舎社会では、まさに村八分にされて当然なのである。
親戚の親戚はみな親戚、親戚の子供・孫・甥・姪もすべて自分の子供同様に愛するというのが、タイ人的思考である。
核家族化が進んで、個々を大事にする社会で育って来た我々には、中々馴染めないが、この親戚共同体で上手く生活するのが、タイ田舎社会での処世術かも知れない。
というわけで、話は戻るが、我が家のトラクター転売問題は、まだまだ解決せず、来月半ばに実弟が農民銀行からどれだけの借り入れが出来るか、そして、その残りは11月くらいに(この「くらい」というのがまた当てにならないのだが・・・)サトウキビの刈り入れを予定しているので、その刈り入れが終わったら、払えると思う・・・というのが彼の言い訳である。
私は、この「芋の収穫が終わったら・・」とか「サトウキビを収穫したら・・・」という何年もツケを払わない客の言い訳にはうんざりするほど聞かされているので、毎回、「いつになったら収穫するんだよ!」(実際は収穫しても払いに来ないだけなのだが・・・)と思っているという日常なので、この手の話は当てにしたくないのだが、これを主人に言ったら、やはり親戚大事な主人の癇に障ったらしく、機嫌を損ねて冷戦状態になってしまった・・・。
相変わらず、迷惑な親戚騒動である。
さて、この話の結末はどういう展開になるのか・・・。
この続きは、また次の機会に・・・・。

まだまだうちに置かれているトラクター
裏ブログ?
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我が家が義母の要望で借金の肩代わりをするかたちで買うことになり、引き取ってきたトラクターを、間もなくその元持ち主の実弟が買い戻しに来たというところで話は終わっていた。
ところが、この実弟は、実兄と違い、賭博などには縁がなく、真面目に農業をしているのだが、真面目に働いているだけで、それほどまとまった財産を持っていなかった。
最初の話では、奥さんの父親を連れて来て見てもらい、その義父に少し借りられるという目論みだったようだが、義父も中々財布の紐が堅いようで、何人もの外野を伴って見には来て、長いこと相談してはいた。
ところが、その数日後、その買いたいという実弟から電話が入ったのだが、何やら、「当てにしていた義父からの援助は無理なようで、しかも、自分の家か畑を担保にした農民銀行の借り入れも来月の半ばにならないと話が進まないらしいので、それまで売らずに待っていて欲しい。」という話であった。
我が家は現金で買い取って来て、この実弟に売るのは大した利益にもならないのだから、はっきり言って、この金額なら、今すぐにでも現金で買い取って欲しいのだ。
それでなければ、この実弟を無視して、他の客に売ったほうが、少なくても3~4万は利益が出る。
この実弟に売るのは、あくまでも、彼がその実兄と同じように、義母の遠い親戚、つまりは主人とも遠~い親戚に当たるからで、彼が、最初に言ったように、
「お願いしますよ、ここはやはり親戚ということで、せっかく母が残してくれたトラクターだから、これを『ルーク・ラーン(子孫)』に残すように・・・。他人には売らないでください。」
というその請願のためである。
その話の中に出てくる、『ルーク・ラーン』という、田舎のタイ人にとっては、殺し文句とでも言うべきか、まるで水戸黄門が葵の御紋を出したように、この『ルーク・ラーン』という言葉には、余程の冷血漢でもなければ、絶対に無視出来ない不思議な威力がある。
何はどうあれ、この『ルーク・ラーン』という殺し文句を無視すると、このタイの田舎社会では、まさに村八分にされて当然なのである。
親戚の親戚はみな親戚、親戚の子供・孫・甥・姪もすべて自分の子供同様に愛するというのが、タイ人的思考である。
核家族化が進んで、個々を大事にする社会で育って来た我々には、中々馴染めないが、この親戚共同体で上手く生活するのが、タイ田舎社会での処世術かも知れない。
というわけで、話は戻るが、我が家のトラクター転売問題は、まだまだ解決せず、来月半ばに実弟が農民銀行からどれだけの借り入れが出来るか、そして、その残りは11月くらいに(この「くらい」というのがまた当てにならないのだが・・・)サトウキビの刈り入れを予定しているので、その刈り入れが終わったら、払えると思う・・・というのが彼の言い訳である。
私は、この「芋の収穫が終わったら・・」とか「サトウキビを収穫したら・・・」という何年もツケを払わない客の言い訳にはうんざりするほど聞かされているので、毎回、「いつになったら収穫するんだよ!」(実際は収穫しても払いに来ないだけなのだが・・・)と思っているという日常なので、この手の話は当てにしたくないのだが、これを主人に言ったら、やはり親戚大事な主人の癇に障ったらしく、機嫌を損ねて冷戦状態になってしまった・・・。
相変わらず、迷惑な親戚騒動である。
さて、この話の結末はどういう展開になるのか・・・。
この続きは、また次の機会に・・・・。

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2011年08月24日
博打人生~親戚の親戚はみな親戚だ~
それは、先週の夕方のことだった・・・。
いつものように、店の片づけをしていると、いきなり主人の携帯に電話があった。
掛けてきたのは義母で、電話を主人に渡すと、何やら、揉めているような、少し深刻そうな内容なのが遠くからでも分かった。
こういう時刻に義母からのいきなりの電話は、大抵、面倒な困った内容のことが多い。
私の嫌な予感の通り、今回も例に漏れず、義母の十八番「他人助け」であった。
実はこの話は、前々回の我が家の新メンバー・山猫改め、ジャコウネコのココを持ってきた人物が絡んでいた。
前々回の、借金のお礼に、ジャコウネコを安く譲ってくれた人物・ルン・ウワン(隣人のウワンとは別人物)は、義母の紹介で、我が家の主人にも借金をして、そのお金で闘鶏賭博場で高利貸しをしているのだが、ある常連客がこのルン・ウワンからパンツ一丁になるくらいの借金をして、その合計金額が30万バーツにもなり、それに月に2万バーツの利子が付くのに、その利子さえも払う金がないという。
実は、その常連客というのが、うちの義母の遠い親戚だそうで、一応、甥と呼ぶこの男性を放って置く訳にも行かないというのだが、その実、義母はこのルン・ウワンと親子同様の付き合いをしているようなので、このルン・ウワンを助けたいという義母の意向が手に取れた。
つまり、話はこうである。
その義母の甥は、もう闘鶏、ハイロー(サイコロ博打)など、いくつもの賭博にはまり、家計を脅かすどころか、家や土地を抵当に入れるほどの生活をしているのに、一向に止められない。
今回も、サイコロ博打で、どうすればここまで借金を重ねられるのか、30万という、農村の一男性としては莫大な借金を作ってしまった。
もう、家も抵当に入っているし、土地は奥さんの父親の名義なのに、それも抵当に入れてしまったので、残っているのは、農作業に使っている商売道具のFORD製の大型トラクターだけである。
そこで、義母が思いついたのが、ルン・ウワンが差し押さえというのでは、体裁が悪いので、そのトラクターをうちの主人に売るという形で、うちの主人がその31万バーツを払い、その現金は、本人に直接渡さず、ルン・ウワンが30万バーツを差し引いて、残った1万バーツを本人に渡すというものだった。
そして、翌々日、早く借金を返済させたい義母とルン・ウワンが何度も急かして電話をよこすので、閉店後の夕方、そのトラクターを見に行き、本人と話をつけることになった。
本人は、当然だが、あまり売る気もないので、そういう立場ではないのに、値段交渉を吊り上げたりして、交渉は難航した。
我が家にしてみれば、店も暇なこの時期に、わざわざ、30万バーツの高い買い物をして、赤字に拍車を掛けるようなものなので、相手が売りたくないならどうでもいいのだが、ここで、早く現金を手にしたいルン・ウワンと手伝うのが大好きな義母が、その後2日で話をまとめてしまった。
ルン・ウワンも言っていたが、ここで売らなくても、月に2万バーツの利子が毎月嵩んで行き、それを払える様子もないので、遅くても、後3ヵ月後には、借金の形にこのトラクターを差し押さえることになるに決まっている。
数ヵ月後にただで持っていかれるより、今売って、少しでも現金が入ったほうがいいと思うのに・・・。
私も、この甥はどうしてそういう風に考えられないのか、不思議でならなかった。
というわけで、結局、話はまとまり、私と主人はルン・ウワンを連れて、また閉店後にトラクターの引き取りに行った。
暗闇の中、村の真ん中で、トラクターを引き取る私たちは、まるで夜逃げでもしているようだった。
さて、それからしばらくした、ある日・・・・。
引き取ってきたトラクターを店の横に置いて、「売ります」の看板を書いていたところ、30代くらいの男性がこのトラクターを買いたいと言ってきた。
話の様子から、うちの主人と同じ村の出身ということは分かったのだが、あとで、主人に詳しく話を聞いたところ、この男性は何と、あの義母の甥・つまり博打人生ですっからかんになった男性の一番下の弟だということだった。
実はこのトラクターは、もともと彼らの母親の物で、それを譲り受けたのは先に大人になった兄だったが、自分はその母が事業で失敗して、その借金を返すため日本に働きに行ったという、まるでうちの主人とそっくりな状況の末っ子だったのだ。
兄の状況は知っていて、このトラクターを買い取りたいと思っていたが、兄の借金を返すための現金がなかったので、諦めていたが、今回、本当に買い取られてしまって、せっかく母が残したものだから、他人の手に渡したくないということで、自分の奥さんの父親に買い取ってもらおうと思っている・・・ということだった。
当初は39万バーツで売り出し、38万バーツくらいで売れたら・・と思っていたのだが、結局、知り合いというか身内だからということで、手数料に1万バーツくらい取るだけということになった。
何だか、我が家は、何度もトラクターを見に行ったガソリン代、トラクターを運んで来た賃金などを引いたら、骨折り損のくたびれもうけ・・・という気がしないでもないが、それもこれも相変わらず、「親戚の親戚はみな親戚だ」的なことごとく面倒見の良い(我々に言わせれば、面倒事を探す名人の)義母の世話焼きの成果であった。
相変わらず、一日に一度は何かの用事で電話を掛けてくる義母だが、そのたびに「また、何か?」と思っているのは、私だけではないだろう・・・。

これが問題のトラクター(我が家の主要商品は、この部品である)
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いつものように、店の片づけをしていると、いきなり主人の携帯に電話があった。
掛けてきたのは義母で、電話を主人に渡すと、何やら、揉めているような、少し深刻そうな内容なのが遠くからでも分かった。
こういう時刻に義母からのいきなりの電話は、大抵、面倒な困った内容のことが多い。
私の嫌な予感の通り、今回も例に漏れず、義母の十八番「他人助け」であった。
実はこの話は、前々回の我が家の新メンバー・山猫改め、ジャコウネコのココを持ってきた人物が絡んでいた。
前々回の、借金のお礼に、ジャコウネコを安く譲ってくれた人物・ルン・ウワン(隣人のウワンとは別人物)は、義母の紹介で、我が家の主人にも借金をして、そのお金で闘鶏賭博場で高利貸しをしているのだが、ある常連客がこのルン・ウワンからパンツ一丁になるくらいの借金をして、その合計金額が30万バーツにもなり、それに月に2万バーツの利子が付くのに、その利子さえも払う金がないという。
実は、その常連客というのが、うちの義母の遠い親戚だそうで、一応、甥と呼ぶこの男性を放って置く訳にも行かないというのだが、その実、義母はこのルン・ウワンと親子同様の付き合いをしているようなので、このルン・ウワンを助けたいという義母の意向が手に取れた。
つまり、話はこうである。
その義母の甥は、もう闘鶏、ハイロー(サイコロ博打)など、いくつもの賭博にはまり、家計を脅かすどころか、家や土地を抵当に入れるほどの生活をしているのに、一向に止められない。
今回も、サイコロ博打で、どうすればここまで借金を重ねられるのか、30万という、農村の一男性としては莫大な借金を作ってしまった。
もう、家も抵当に入っているし、土地は奥さんの父親の名義なのに、それも抵当に入れてしまったので、残っているのは、農作業に使っている商売道具のFORD製の大型トラクターだけである。
そこで、義母が思いついたのが、ルン・ウワンが差し押さえというのでは、体裁が悪いので、そのトラクターをうちの主人に売るという形で、うちの主人がその31万バーツを払い、その現金は、本人に直接渡さず、ルン・ウワンが30万バーツを差し引いて、残った1万バーツを本人に渡すというものだった。
そして、翌々日、早く借金を返済させたい義母とルン・ウワンが何度も急かして電話をよこすので、閉店後の夕方、そのトラクターを見に行き、本人と話をつけることになった。
本人は、当然だが、あまり売る気もないので、そういう立場ではないのに、値段交渉を吊り上げたりして、交渉は難航した。
我が家にしてみれば、店も暇なこの時期に、わざわざ、30万バーツの高い買い物をして、赤字に拍車を掛けるようなものなので、相手が売りたくないならどうでもいいのだが、ここで、早く現金を手にしたいルン・ウワンと手伝うのが大好きな義母が、その後2日で話をまとめてしまった。
ルン・ウワンも言っていたが、ここで売らなくても、月に2万バーツの利子が毎月嵩んで行き、それを払える様子もないので、遅くても、後3ヵ月後には、借金の形にこのトラクターを差し押さえることになるに決まっている。
数ヵ月後にただで持っていかれるより、今売って、少しでも現金が入ったほうがいいと思うのに・・・。
私も、この甥はどうしてそういう風に考えられないのか、不思議でならなかった。
というわけで、結局、話はまとまり、私と主人はルン・ウワンを連れて、また閉店後にトラクターの引き取りに行った。
暗闇の中、村の真ん中で、トラクターを引き取る私たちは、まるで夜逃げでもしているようだった。
さて、それからしばらくした、ある日・・・・。
引き取ってきたトラクターを店の横に置いて、「売ります」の看板を書いていたところ、30代くらいの男性がこのトラクターを買いたいと言ってきた。
話の様子から、うちの主人と同じ村の出身ということは分かったのだが、あとで、主人に詳しく話を聞いたところ、この男性は何と、あの義母の甥・つまり博打人生ですっからかんになった男性の一番下の弟だということだった。
実はこのトラクターは、もともと彼らの母親の物で、それを譲り受けたのは先に大人になった兄だったが、自分はその母が事業で失敗して、その借金を返すため日本に働きに行ったという、まるでうちの主人とそっくりな状況の末っ子だったのだ。
兄の状況は知っていて、このトラクターを買い取りたいと思っていたが、兄の借金を返すための現金がなかったので、諦めていたが、今回、本当に買い取られてしまって、せっかく母が残したものだから、他人の手に渡したくないということで、自分の奥さんの父親に買い取ってもらおうと思っている・・・ということだった。
当初は39万バーツで売り出し、38万バーツくらいで売れたら・・と思っていたのだが、結局、知り合いというか身内だからということで、手数料に1万バーツくらい取るだけということになった。
何だか、我が家は、何度もトラクターを見に行ったガソリン代、トラクターを運んで来た賃金などを引いたら、骨折り損のくたびれもうけ・・・という気がしないでもないが、それもこれも相変わらず、「親戚の親戚はみな親戚だ」的なことごとく面倒見の良い(我々に言わせれば、面倒事を探す名人の)義母の世話焼きの成果であった。
相変わらず、一日に一度は何かの用事で電話を掛けてくる義母だが、そのたびに「また、何か?」と思っているのは、私だけではないだろう・・・。

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2011年08月10日
三角形の面積は?

我が家がここに越してきた頃に、この辺りの土地主である主人の従兄弟から押し付けられるようにして買わされた、我が家の建物に隣接した土地がある。
建物がちょうど交差点の角にあるので、我が家の隣は次の建設予定(今のところ建設は未定)の建物との間に挟まれた三角形の中途半端な土地である。

これが土地の見取り図
我が家はここに来て9年になるが、別に用途未定だったので、そのまま空き地として放って置いた。
ところが、3ヶ月くらい前に、この近辺に同じく主人の従兄弟の土地を買わされた義姉が、思い切って我が家のような商業住宅用の長屋的な建物を建設し、販売することを決めたのだった。
それは我が家とは無縁の話だったはずなのだが、義姉が頼んだ請負業者に、主人はまだその気はないのに、義姉が勝手に我が家の隣の空き地に倉庫を建設する話まで持ちかけてしまい、「ついでだから・・・」ということで、倉庫を建設することになってしまった。
もちろん、その工事代を払うのは我が家である。
我が家の家計の事情も考えずに、義姉が強引に話を進めてしまったのである。
最近の我が家は、農閑期に入ったので、売り上げの方は決していいとは言えない。
しかも、主人も言うように、今年は昨年以上に「閑」である。商品が動かない。
そして、昨年から主人の信頼する二人の大親友に貸した金も全く返ってくる見込みがない・・・・。
その上、相変わらず人助けの大好きな義母が他人の借金の肩代わりなどの話を持ち込んでくる。
ただでさえ、そういう状況なのに、さらに追い討ちを掛けるように決まった「倉庫建設」だった。
当初、請負業者のパナットが提示した金額は、18万バーツだった。
そして、最初に材料の購入費として7万バーツを受け取るとさっそく工事に取り掛かり、3日のうちに倉庫の骨組みである鉄骨の溶接が終わった。
皆、この速さなら、2週間くらいで完成するだろうと言っていた。
ところが、この骨組みが終わると、今度は次の壁のブロックやセメント代屋根のトタン代にと、またすぐに3万、5万と言う具合に予定額の全額まで前払いを要求して来た。
主人は言われるままに、払ったのだが、それからが何日もチャン(職人)が来なかったり、材料が届かないからといい、最初の速さはどこへやら、工事は2週間以上停滞した。
その後も、そういう状況で、工事は中々進まず、最初の予定外に、前面のセメント代だとか、シャッター代だとかで、予定額をどんどん上回り、気がつけば、22万バーツ近くになっていた。
しかも、もう少しで完成のところまで来たのに、最後の仕上げの穴埋めや、屋根の雨漏り箇所の修理と言ったことを、いつまでもやってくれないので、もう3ヶ月経った今も、まだ完成していない。
私ならその責任者のパナットに文句を付けたいところなのに、主人は「もう、いいよ、自分でやるから。」と自分で屋根に上り雨漏り箇所を修理したり、張り終えていない壁のトタンを自分で図って切り、取り付ける始末。
普通、こんなことをされたら、請け負い業者として面子がないだろうと思うのだが、さすがはタイ人。
当のパナットはと言うと、内心どう思っているかは別として、涼しげな顔で主人の作業を見て見ぬフリ・・・・。
仕事に対して、誇りとかそういうものは微塵も感じられない。金が入ればそれでいい・・・という感じである。
そして、基本的にタイ人を信用しない私は、最初から「何だか怪しい・・。」と気に食わなかったのだが、私が「こいつ、本当に建築技師なのか?」と疑いたくなった決定的な出来事があった。
そもそも、我が家の隣の土地は建物の間に挟まれるようにして出来た「余分な三角形」の土地なので、隣接する土地を所有しない限り、その利用価値は極めて低い・・という感じの土地である。
だが、面積で見ると、普通の一軒分の建物は幅4メートル、奥行きが27メートルの108平方メートル、タイの物差しで言うと、27ターランワー(1ワー=2メートル、1ターランワー=4平方メートル)と記載されている。
ところが、この三角形の不便な土地は、前面の幅が12メートル、面積で言うと、「36ターランワー」と土地の権利書にも記載されている。
つまり、普通の家の一軒分よりかなり広いことになる。
ところが、その形からか、どう見てもそう広くは感じられない私は、何とかしてそれを証明したくなり、数学の答えを求めるように、真面目にこの三角形の面積を求め始めた。
土地の権利書には書いてあるが、実際にどこまでがうちの土地なのかはっきり分からないのである。
この倉庫工事も、この怪しい建築技師・パナットの測量のもとに建設されたのである。
底辺を我が家の家の奥行きから考えると、25メートルくらいになる。しかし、権利書に明記されている、幅12メートルと言うのは、その底辺と直角に交わっていないので、その底辺と直角に交わる点を見つけ、そこから三角形の高さを測って計算しなければならないはずである。
ところが!!
この建築技師を名乗るパナットは、何と、単純に底辺とした我が家の奥行きより少し引いた25メートルと、どう見ても鋭角にしか交わっていないはずの前面の幅、12メートルを掛け、それを2で割って、150平方メートルと割り出し、それをターランワーにするために4で割って、「ほら、37,5ターランワー、大体合ってるよ。」と言い放った。
聞いていた私は、眉間に皺が寄った・・・。
「三角形の面積は、底辺×(直角に交わったところの)高さ÷2」
これは、小学生の算数レベルではないのか?
確かに、うちの子供たちはタイの中学校でやっているけれど、この世界共通の原理を、何で建築技師の大先生が間違えるのか?
それも、私が、眉間の皺を直してから、「いや、それは違うでしょ?三角形の面積は・・・。」と説明し、それでも、まだ分からないので、「だ~か~ら~!!!」と3回くらい説明し、私のイライラした様子に、主人が助け舟を出し、一緒に説明してくれてようやく、彼もこの基本原理を理解したようだった。
と、この事件以来、私の中で最初から低かったパナットの信用度はさらにがた落ちしたが、彼が理解しようとしまいと、私にとって未だに解決しないのは、この倉庫建設地の面積である。
もう建ててしまった物は仕方がないので、今更何と言うこともないのだが、その倉庫の周辺のどこからどこまでが我が家の私有地なのか、未だに不明なまま・・・。
私が考えられる限りの例で考えても、この土地の権利書にある「36ターランワー」が確保出来るとは思えない。
全て、はみ出して、公有地へ踏み込んでしまうのである。
結論として、この権利書が間違っているとしか思えない。
これを書いた役人は、やはりパナットのように、三角形の面積の出し方を理解していない人間なのだろうか?
いつか、この土地を測りに来る土地係の役人が来たら、是非、「この権利書に従ってどう計算したら、『36ターランワー』になるのか」と聞いてみたいものである。

いつになっても完成しない倉庫
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