2012年08月23日
詐欺師
今日の昼過ぎ、客の依頼でハイドリックホースを作っていたときの事である。
そのとき、主人は家の前でホースを切断したり、削ったりの作業をしていて、私は伝票を書こうと店の中に入っていた。
店の前には、そのホースの依頼主である女性が一人座って待っていた。
詳しい事は分からないのだが、店の斜め前くらいに一台のまだ新しいピックアップトラックが止まって、助手席から降りて来た農作業者風の女性が、作業をしていた主人のところに訪ねて来た。
私は後から聞いたのだが、その女性はローイエットの人間で、何でも「母の葬儀に来たのだが、帰るお金がないから、このプラ(仏像のお守り)を形に1,000バーツ貸して欲しい。」
と頼んだそうだ。
普通、もう基本的にタイ人を信用していない私だったら断ったのだが、何しろお人好しで外面のいい主人なので、すぐにその女性を信用して、女性のIDカードを借りて、私にコピーを取らせ、1,000バーツ貸してしまった。
私は、そのIDカードも一緒に借金の形に預かって置けばいいのに…と思ったのだが、お人好しの主人はそうはしない。
主人は一応、「まあ、これも人助けだと思って、タムブンタムブン…。」と独り言のように私に言いながら、仕事を続けていた。
そして、そのホースが完成して、待っていた女性が支払いのときに、私にこんなことを言った。
「さっき、プラを売りに来た女性、実は、私と母もこの前同じようなことがあったんですよ。そのときは、車の中に死人が出たので、そのプラを形にお金を貸して欲しいって。でも、母はプラは要らないから…と言って、300バーツだけ渡したんですよ。多分、同一人物だと思いますよ。同じプラだったし…。」
私は、「あ〜あ、やっぱり…。」と思いながら、何でさっき言ってくれなかったのか…という気持ちになったが、後の祭り。
それを後から主人に話したが、負け惜しみか、やっぱり「まあ、人助けだと思えばいいさ。俺たちが飲む酒代に比べたら、大した額じゃないよ。(だったら飲むな!)他の人にはもっとタダで上げた事もあるしな…。」と、やはり強がりを言っていた。

素朴そうなローイエットの女性のIDカード、実は詐欺団の一員か?
その後、夕方帰って来た息子たちに、主人の居ないのをいいことにその話をしたところ、長男は、「やっぱり、タイ人だもんな…。仕方ないよ、タイ人なんだから。」と、妙に納得しながら、長男の友達が最近経験したいくつかの話をしてくれた。
それは、以前『子供に学ぶタイ語』のブログにも登場した、計画性と向学心のある田舎の少年MAN君の経験なのだが、彼はここチャイヤプムの高校に通いながら、土日や長期休みには、バンコクのラーム大学に通って、教師の免許を取ろうと頑張っている。
その彼は、当然の事ながらバンコクに頻繁に行っているのだが、その往復のツアーバス(長距離バス)の中であった事だそうだ。
こういうバスでは、おしぼりやお菓子のサービスが付き物だが、このMAN君の乗ったバスは、押し売りサービスで、切符を切るときに、一個2バーツくらいのチュッパチャプスもどきのキャンディを配り、その後で、乗客の皆から20バーツを徴収したそうだ。
普通、サービスだと思って受け取ったのに、後から単なる押し売りに変わったのである。
こういうのも詐欺に当たるだろう。
他にも、深夜のバスの中で彼がウトウトしていると、バスにムゥピン(豚肉の串刺し)と餅米を売りに入って来た行商が、しつこく彼に買えと迫る。
そして彼が拒否すると勝手に品物を彼の腿の上に置いて、金を払え!と迫って来る。彼が要らないと言っているにも関わらず、「もう足の上に乗っている、お前の物だ、代金をよこせ、20バーツ!」のようにまくしたてるのだが、MAN君はさらに「細かいお金がないから…」と断ろうとすると、百バーツでもいいといい、諦めてMAN君が百バーツを出した途端、お釣も払わず逃げるようにバスから降りて行ってしまった、という話である。
しかしこの話にはまだ落ちがある。
これを聞いたMAN君の父親が、バンコクに行くときに、やはりこの手の詐欺に遭遇した。
しかし、伊達に年は取っていないお父さん、ナイフを持参して行き、このムゥピン売りが来たときに、そのナイフを出して脅し文句を言い、一緒に居た友人に、「おい、出口を塞げ!」と指示し、見事に息子の借りを返したと言う。
結局、子供たちと話した結果、タイで生きて行くには、こういう心構えが必要だと言う話で収まった。
そう言えば、日常タイ語ではよく、「ローク(騙す)、トム(煮る=騙す)」と言う言葉が頻繁に出て来る。
タイ人にとって、騙すとか自分の都合で言い訳をするのは、ごく当たり前の事のような気がする。
詐欺は多くのタイ人の十八番だと言っても言い過ぎではないかも知れない。
そういう経験がない…という人は、とても幸せなタイ生活を送っていると言えるだろう。
イサーンで暮らす我が家の子供たちとの生活に重点を置いた、姉妹ブログ 『子供に学ぶタイ語』 http://lawan.namjai.cc/ も併せてお楽しみください。
より深い、タイ人、イサーンへの理解を願って・・・・ランキングに参加しています。

そのとき、主人は家の前でホースを切断したり、削ったりの作業をしていて、私は伝票を書こうと店の中に入っていた。
店の前には、そのホースの依頼主である女性が一人座って待っていた。
詳しい事は分からないのだが、店の斜め前くらいに一台のまだ新しいピックアップトラックが止まって、助手席から降りて来た農作業者風の女性が、作業をしていた主人のところに訪ねて来た。
私は後から聞いたのだが、その女性はローイエットの人間で、何でも「母の葬儀に来たのだが、帰るお金がないから、このプラ(仏像のお守り)を形に1,000バーツ貸して欲しい。」
と頼んだそうだ。
普通、もう基本的にタイ人を信用していない私だったら断ったのだが、何しろお人好しで外面のいい主人なので、すぐにその女性を信用して、女性のIDカードを借りて、私にコピーを取らせ、1,000バーツ貸してしまった。
私は、そのIDカードも一緒に借金の形に預かって置けばいいのに…と思ったのだが、お人好しの主人はそうはしない。
主人は一応、「まあ、これも人助けだと思って、タムブンタムブン…。」と独り言のように私に言いながら、仕事を続けていた。
そして、そのホースが完成して、待っていた女性が支払いのときに、私にこんなことを言った。
「さっき、プラを売りに来た女性、実は、私と母もこの前同じようなことがあったんですよ。そのときは、車の中に死人が出たので、そのプラを形にお金を貸して欲しいって。でも、母はプラは要らないから…と言って、300バーツだけ渡したんですよ。多分、同一人物だと思いますよ。同じプラだったし…。」
私は、「あ〜あ、やっぱり…。」と思いながら、何でさっき言ってくれなかったのか…という気持ちになったが、後の祭り。
それを後から主人に話したが、負け惜しみか、やっぱり「まあ、人助けだと思えばいいさ。俺たちが飲む酒代に比べたら、大した額じゃないよ。(だったら飲むな!)他の人にはもっとタダで上げた事もあるしな…。」と、やはり強がりを言っていた。

素朴そうなローイエットの女性のIDカード、実は詐欺団の一員か?
その後、夕方帰って来た息子たちに、主人の居ないのをいいことにその話をしたところ、長男は、「やっぱり、タイ人だもんな…。仕方ないよ、タイ人なんだから。」と、妙に納得しながら、長男の友達が最近経験したいくつかの話をしてくれた。
それは、以前『子供に学ぶタイ語』のブログにも登場した、計画性と向学心のある田舎の少年MAN君の経験なのだが、彼はここチャイヤプムの高校に通いながら、土日や長期休みには、バンコクのラーム大学に通って、教師の免許を取ろうと頑張っている。
その彼は、当然の事ながらバンコクに頻繁に行っているのだが、その往復のツアーバス(長距離バス)の中であった事だそうだ。
こういうバスでは、おしぼりやお菓子のサービスが付き物だが、このMAN君の乗ったバスは、押し売りサービスで、切符を切るときに、一個2バーツくらいのチュッパチャプスもどきのキャンディを配り、その後で、乗客の皆から20バーツを徴収したそうだ。
普通、サービスだと思って受け取ったのに、後から単なる押し売りに変わったのである。
こういうのも詐欺に当たるだろう。
他にも、深夜のバスの中で彼がウトウトしていると、バスにムゥピン(豚肉の串刺し)と餅米を売りに入って来た行商が、しつこく彼に買えと迫る。
そして彼が拒否すると勝手に品物を彼の腿の上に置いて、金を払え!と迫って来る。彼が要らないと言っているにも関わらず、「もう足の上に乗っている、お前の物だ、代金をよこせ、20バーツ!」のようにまくしたてるのだが、MAN君はさらに「細かいお金がないから…」と断ろうとすると、百バーツでもいいといい、諦めてMAN君が百バーツを出した途端、お釣も払わず逃げるようにバスから降りて行ってしまった、という話である。
しかしこの話にはまだ落ちがある。
これを聞いたMAN君の父親が、バンコクに行くときに、やはりこの手の詐欺に遭遇した。
しかし、伊達に年は取っていないお父さん、ナイフを持参して行き、このムゥピン売りが来たときに、そのナイフを出して脅し文句を言い、一緒に居た友人に、「おい、出口を塞げ!」と指示し、見事に息子の借りを返したと言う。
結局、子供たちと話した結果、タイで生きて行くには、こういう心構えが必要だと言う話で収まった。
そう言えば、日常タイ語ではよく、「ローク(騙す)、トム(煮る=騙す)」と言う言葉が頻繁に出て来る。
タイ人にとって、騙すとか自分の都合で言い訳をするのは、ごく当たり前の事のような気がする。
詐欺は多くのタイ人の十八番だと言っても言い過ぎではないかも知れない。
そういう経験がない…という人は、とても幸せなタイ生活を送っていると言えるだろう。
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2012年08月10日
我が家の新メンバー誕生!

卵を抱えた母鶏

ひよこの顔が見えた!
もう一年以上になるだろうか、義母がどこかから貰ったという「鶏卵用の鶏」だった30羽以上のひよこの中から、性質の悪い近所の犬たちの魔の手から逃れて、我が家に生き残った一羽の鶏がいる。
さすがは、たった一羽の生き残りただ者もとい、ただ鶏ではなく、恐るべき攻撃力の持ち主で、見た人誰もが「闘鶏に出せば?」と言うくらいの凄腕だった。
生まれながらにして処世術を身につけた鶏で、強き者には逆らわず、弱者には容赦ない攻撃を加える…。
我が家でも、中2にしては小柄な次男と、末っ子のミックが標的となった。
そして、客の女性や子供にはさっさと攻撃するくせに、私と長女はその性格を見抜いてか、決して攻撃しては来なかった。
いつの間にか、その鶏は「ガイ•ナックレーン(ヤクザ鶏)」の愛称で親しまれるようになった。
ただ問題は、その鶏は「鶏卵を産む」はずだったのに、成長してから雄鶏だと言う事が判明した。
そこで、またも懲りずに義母が何度か地鶏や、ミャンマー鶏だとかを何回か送ってよこした。
ミャンマー鶏だとか言うハゲタカのような容貌の鶏は、最初はその素早さに生き残るかと思われたが、どこからか入り込んだよそ者の犬に殺られた。
そして、この写真の真っ黒で毛並みの良くない雌鳥が来たのだが、何故か発情期に入っていた「ガイ•ナックレーン(ヤクザ鶏)」の目に留まり我が家の鶏の本妻の座を獲得した。
そんな経緯で、今回めでたく「ガイ•ナックレーン(ヤクザ鶏)ジュニア」たちが誕生したのである。
抱えていた卵は全部で10個。
今のところ、9羽までが確認されている。
色も、父親が真っ白、母親が真っ黒なので、黒、黄色(いずれ白)、薄茶色、濃い茶色、柄入りと様々である。
私は、このひよこたちが父親の血を引いて、群れを成してミックを追いかけるのを想像して一人楽しくなってしまった。
裏ブログ?
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