イサーンに埋没中

　日本に今も居残っているたくさんの外国人労働者。
そのなかにはタイ人も大勢いて、そんな中の一人であった、旦那と出会い結婚し、今は、何故か私がこの国で外国人労働者になっている。

　日本にいた頃から、旦那の職探しをしたり、タイから呼び寄せた義姉夫婦の職探しをしたりして、日本研修組でもない外国人が日本で職を探すには、どうしても「３K」といわれる「キツイ、キタナイ、キケン」な仕事が多くなるとは身にしみて感じていた。

　しかし、私がタイに来て、この「３K」どころか「４K」とも言いたくなる仕事をすることになろうとは・・・。
普通、タイに来た日本人はオフィスで事務職か、工場管理者、セールスマン、もしくは日本語教師など、とにかく管理者的な仕事が普通だと思うが、私は自営なのにも関わらず、まるでタイ人従業員。
・・・いや、こんな仕事、タイ人の女性従業員はやらないと思う。

　我が家は自営で自動車部品を売っているが、つい数年前に義姉夫婦が越して来るまでは、自動車のオイル交換や、簡単な部品の付け替えくらいはやっていた。

　私は、自慢にはならないが、日本では自家用車のオイル交換はもちろんエンジンオイルの点検もやったこともなく、ただ乗るだけだった。
　
　それが、タイに来て、すっかりオイル交換まで出来るようになってしまった。
しかも、旦那が留守の事も多いので、一人ですることもあった。人間変われば変わるものである。

　今は、オイル交換こそしないが、油圧ホースの製作を請け負っている。
これも日本では、見たことも触ったこともなかったものだが、ここでは、お客に「職人」呼ばわりされている。
大体の人が、日本でもやっていたのかと聞いて来る。とんでもない勘違いである・・・。

　本当は、学生時代専攻した日本語教師という仕事もしたかったが、こういう店を営業している以上、街中の学校に行って帰ってくるのは時間の無駄・・・。そういう学校からのお誘いも断らざるを得なかった。

　今は、もう諦めて、この仕事に専念しているが、いつも思うのは、タイ人の嫁さんだったら、こういう仕事しないよな～・・・ということ。
　実際、どこの自動車修理屋の奥さんを見ても、みんな「私は関係ありません！」って顔で、別の事やってるし・・。

　でも、私は外国人労働者なので、このイサーンにいては、他に仕事を探すのも無理、そもそも旦那の方針で夫婦助け合うというのが当然なので、私だけ日本語教師に行く道も無い。
　で、結局、今日も油圧ホースを切断機で切り、加工する作業を黙々と続けるのだった・・・。

何だか、愚痴ですね・・・失礼。
明日は、義母を連れて、コラートの病院に行ってきます。嫁の務めです。